対象の記事はございません
隠れ家
思い出すたびに訪れたくなる空間
静かに過ごしたいときほど、選ぶ場所には自分だけの理由が必要になります。気配の薄い通路ややわらかな照明、視線が交わらない配置にまで気を配りつつ、過ごす人の気分がゆっくりとほどけていく空間を目指してまいります。目的ではなく気分でふと思い出されるような、隠れ家的な店舗を構えております。
通りから少し外れた場所にあることや入り口の控えめな佇まいが、かえって特別な意味を帯びています。空間そのものが語りすぎず、必要なときにだけそっと思い出されるような場所には、自然と心の奥に残る静けさが宿ると考えています。カフェとしての機能よりも、その人らしい時間の過ごし方に重心を置くことで、肩の力が抜けるような流れを整えています。隠れ家であることを意図せずに保ち、京都駅周辺にて静かに迎え入れる空間を大切にしています。